永遠



永遠なんていらない・・・。

気が付けば、永遠に似た長いときを過ごすようになっていた。

少し前まで普通の、という形容がなにより似合っていた私。
その私が女王になって、どれくらい経つのだろう?

私にとっては、まだ1年にも満たない時。
だけど外の世界ではどれくらいが経ったというのだろう?

前はそんな事を考えなかった。
ただ、レイチェルと共に、新たな生命の誕生を待ち、見守るだけでよかった。

私が疑問を持つようになったのは、きっとあの人に会ったからなのだろう。
今はもうないあの人を、私は愛した。
今でも鮮明に残る、あの人を・・・。

からかう口調はいつも軽くて。
その瞳は、だけどいつも優しい瞳を宿しているのを私は知っていた。

そして、その瞳が、時に懐かしさを帯び、愁いに揺れる事も。

彼が私に、別の誰かを重ねているのだと気付く頃には、
それでも構わないと思うほどにあの人への想いは大きくなっていた。

やがて私は知る事になる。
あの人の正体を。

正体を知っても、想いは消えなかった。
敵だと知っても、憎しみさえ生まれなかった。
ただ、有ったのは悲しみ。
いつか終わりが来るとわかってしまった・・・悲しみ。

やがて、終わりは来た。
優しい瞳には、愁いも懐かしさもなくて・・・。
ただ、切ないほどに綺麗な笑顔。
私だけを見つめていた・・・。

悲しくて。
でも『私』を見てくれたことが少し嬉しくて。

どちらのせいかわからない涙が零れ落ちた。

それが、今はないあの人とのさいごの思い出・・・。

そして私は永遠を生きる。
それが罰であるかのように。
あの人への思いを抱いたまま・・・。



―再会は・・・永遠の彼方に・・・―










暗い話になってしまいました。
永遠って私のイメージでは決して幸せなものじゃないんですよね。
永遠の愛、とかだったら素敵だと思いますけど。
一人で過ごす永遠はきっと孤独で。
だからかもしれません、暗くなってしまったのは。
『再会は永遠の彼方に』で、それでもなんとかハッピーエンドにしようとしました。
いつかきっと、コレットちゃんはアリオスと再会できると信じてます。