最近、同じ夢ばかり見ている。
木々が多い茂る中にポツンと
１つの教会があり
その教会は学校にある教会に似ている。
教会には、ステンドグラスが
太陽の光が差し込み
キラキラと輝いている・・・
ステンドグラスを眺めていると
近くに1冊の絵本が置かれている。
でも、その絵本の内容は
なぜか覚えていない・・・
すると、教会の扉が開くと目を覚ましてしまう・・・
しかも、卒業式が近づくにつれ
夢は鮮明になっていく。
その度に、教会の扉を開けたのは
一体誰なのかが気になってしまう。
そして、私はとても大切な約束を
思い出そうな気がしてならない・・・
そんな中
とうとう、卒業式が終わり
何となく校舎を回って思い出にふけていると
いつの間にか、教会の前にたどり着いた。
「そういえば、入学式の時
ここで珪くんに初めて会ったよね・・・」
珪くんには、結局自分の気持ちが言えなかったな・・・
と、苦笑いしながら
教会のドアを触ると、入学式には閉まっていた扉が開いていた。
私は、何かに引き寄せられるかのごとく
中へと入ると、目の前には夢と同じステンドグラスが・・・
そして、近くには1冊の絵本があった。
1ページずつ絵本を読むとその話は
昔、仲がよかった天使のような少年が読んでくれたもので
しかも、少年は私のよく知っている彼だった・・・
「今更、思い出すなんて遅いよ・・・
大切な約束だったのに・・・」
呟いたかと思うと、無性に悲しくなった
そんな時、教会の扉がゆっくりと開いた。
そして、扉を開いたのは・・・
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