去ってしまったアノヒトを考えて、わたくしは静かに微笑んだ。
微笑
懐かしいアノヒトを思い出した。
わたくしはそっとバルコニーから新たな女王候補たちを見る。
女王候補だったわたくしと同じ年の二人の少女。
そういえば、アノヒトに出会ったのはあの年頃だったと思い出す。
アンジェリークとともに試験を受けて。
わたくしは勝利し。
女王になった。
アノヒトとはあの時、まだ友人だった。
よき友人。よき理解者。
ソレが代わったのはいつだったのだろう?
思い出がよみがえる。
あぁ、そうだ。アノヒトの言葉。
『君は綺麗だから。誰よりも心が綺麗だから。』
そう、あれからだ。
わたくしたちの恋が始まったのは。
何気ない言葉だったのだろうと思う。
だけど嘘をつかないヒトだったから。
嘘をつけないヒトだったから。
その言葉は何より嬉しかった。
好きだと言葉を伝えた時。
嬉しそうに笑ったアノヒト。
あれから時は流れた。
すでにあの頃の守護聖はいない。
補佐官だったアンジェリークもその一人とともに聖地を去った。
一人になって。
だけど忘れられなかったアノヒト。
もうすぐわたくしはココを去る。
この思い出あふれる聖地を。
そうしたら、会いに行くから。
もう二度とその笑顔には会えないけれど。
だけど、貴方の生まれた星へ行くから。
そして、そこで貴方を思い暮らすから。
あと少し・・・。
わたくしは、ここから開放される瞬間を思って笑う。
貴方の傍で暮らせるその日を夢見て笑う。
頬には雫が伝うことにも気付かずに。
何となく打っていました。
ロザリアの一人称のつもりですです。そして相手は謎です。
・・・最近こういうのが多い気が・・・。
一応、イメージとしては相手はランディ様なのですが・・・。
ロザリアを壊してしまってごめんなさい〜。
でも、私、アンジェの女の子sの中で一番ロザリアが好きなんです。
本当ですよ?
・・・にしても、書く話書く話やっぱり暗くなります。
スランプのせいでしょうか?
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