京を平和へと導いた一族柊一族 。

しかし、京では・・・美形からお笑い幅広いことで有名だったりする。

 なぜ、そのようなことで有名になったかというと
 4代目当主 紫織の代にものすごい浪費家がいたお陰(?)で
生まれた3人グループがきっかけだと言われている。



 『3K』



 一年が終わる十二月の頃広間で当時の柊家の者、
全員が真剣な面持ちで当主である紫織を見つめていた。

そして、紫織がイツ花の方を見て話すようにと合図をした。

イツ花がゆっくりと話をしだした。

「皆様、実は今月の討伐で1753両持ち帰っていただきましたが
 貯蓄を含めて、今ある額が3両しかないのです。
 これでは、年を越すでころか明日の生活すら大変なの状態なのです!!」

申し訳なさそうに言うと

「へぇ〜何でそんなに貯蓄すらないのかな?」

紫織の双子の妹である綾世が何気なく呟くと
プチッと何かが切れるような音が聞こえたかと思うと

「お前のせいだろうがぁ!! この武器マニアがぁ!!」

従兄弟である滉がキレてしまった・・・

「はぁ〜これだから素人は・・・ マニアじゃなくて、コレクターよ〜」

紫織が滉をたしなめるように言うと、
滉は紫織の発言に完全にキレてしまい殴りかかろうとする。
しかし、滉の双子の弟である岳に抑えられてしまい岳が

「まぁまぁ、ないものは仕方ないさ・・・
 それより、今というと時をどうするのか考えないと思わないかい? ねぇ滉?」

滉を止めるためか、岳から物凄い禍々しいオーラが・・・
皆が一瞬たじろぐが、滉は全くそんな様子はなく冷静になり

「そうだよな・・・ でも、どうするんだ?
 12月の討伐にはもう行けねぇし、年末はいろいろ金がかかるしよ・・・」

その一言で皆が真剣に考えていると紫織の子である紅葉が

「あの・・・ これ隣のおば様が下さったのですが・・・」

そう言って、懐から一枚の紙を出し紫織の前に持っていき渡すと

「紅葉はこれに出たいのかしら?」

そう問うと、コクリと頷く紅葉紫織はにっこりと微笑み

「滉、岳、紅葉 あなた達は目指せ☆アイドル大会に出なさい!!」
「「はぁ?!」」

滉となぜか綾世の声がハモった
目指せ☆アイドル大会とは数年前から帝の発案により開催されている大会で
毎年、年末に開かれ多くのアイドルをこの世に誕生させている
この大会で優勝した者はかなーり高額の賞金がもらえるのだ。

12月の討伐に行けない今の状況の中で唯一、高額な金額がすぐに稼げる手段だ。

しかし、滉は

「俺は嫌だ!! 何が目指せ☆アイドル大会だ!!
 そんなものに出るより、いらねぇ武器を売った方がはやいだろが!!」

再びキレてしまった。

しかも、綾世のコレクションである武器を売ればいいと言ってしまい
それに対して綾世が

「いらない武器なんて1つもないね!
 それに、あんたみたいなのが目指せ☆アイドル大会なんか出ても優勝出来ないね〜
 岳や紅葉なら余裕だろうけどね〜」

「ならやってやろうじゃねぇか!!」

意味ありげに笑う綾世の喧嘩を
つい滉が買ってしまい参加することになる滉
紅葉は本人から出たいという希望のため参加あとは・・・

「僕は別にいいですよ
 でも、それなりのメリットがないと・・・」

黒い笑みを浮かべながら岳がいうと紫織は少しおびえながら

「何か欲しいものがあるのかしら?」

聞くと滉が綾世に乗せられたためか

「綾世姉さんの子供が見たいですね・・・」

などと言い出した

「いいわね〜
 子供がいたら少しは綾世の浪費癖が治るかもしれないし。」

「ちょっと、私は・・・」

「十六夜様なんてどうです?」

「申し分ないわ!!
 どう、綾世?十六夜様でいいかしら?」

そういい、十六夜 伏丸の写真を見せる紫織いやいやそうに綾世は一応見ると・・・

「・・・///(いい牙を持ってらしゃる)///・・・」

首に付けている牙に惚れ惚れして頬を赤らめるが他のものは乗り気だと勘違いをし

「これで決まりね!!」

そして柊家、初のアイドルグループが結成された。

グループ名は、滉はコウとも言えるのでコウの→K岳のガクの→K紅葉のクレハの→Kで・・・3
Kとなって、3人は見事優勝した。



余談

紅「母上」
紫「どうかした?」
紅「なんで、滉にい様のKは分かるのですが
  岳にい様はKがねいのですか・・・」
紫「・・・あっ?!」
(岳はそのことに気がついてますが滉により説得され済みだったりします。)


  あとがき
何かやけくそぽくてごめんなさい↓
ギャグにしたいと思ったのですが、不発でした・・・(駄目やん!)
でも、俺屍の一族ってアイドルぽいと思いませんか?!